まだつぼみ固い桜並木と大川の
大らかな眺めに、リフレッシュ!
東梅田から地下鉄谷町線で約6分。3つ目の駅が「都島」。駅前は5叉路の交差点で、いかにも活気にあふれている。まずは駅からすぐの「カフェ ドゥ フィネス」でカフェオレを一杯。シックな木調の店内にはクラシック音楽が流れ、サイフォンからいい香りが漂ってくる。おいしそうなケーキの誘惑に負けずに、さあ出発。大通りを大川まで歩こう。と思う間もなく、前を歩く人につられて一軒のケーキショップへ、さっそく寄り道。店内のにぎわいとケーキやチョコレート菓子、焼き菓子の種類の多さに思わず見とれる。近くに住む友人がイチオシの「ジャンルプラン」だ。店からほんの少し歩くと都島のランドマーク、総合医療センター。その横から、川向こうの帝国ホテルとOAPが間近に見えた。川沿いにある桜宮リバーシティの一角にある、音楽好きに人気の桜宮アンサンブルホールが見逃せない。大阪が生んだ世界的なバイオリニスト、辻久子監修によるホールは、わずか 144 席ながら最上質の音響空間として評判が高い。お隣は老舗「丸福珈琲店」。テイクアウトができるから、コーヒーを手にお散歩もいい。
さて、通りを渡ればいよいよ大川へ。川沿いのリバーサイドパークは、毛馬の洗いぜきから下流の天満橋まで4 km 余りも続く。桜並木の遊歩道と北大阪周遊自転車道のサイクリングロードがあり、中之島、万博公園へも軽快に走ることができる。そういえば夏の天神祭の舞台もこの大川。さすが川の都、大阪。川が季節の生活の彩りになっている。ユリカモメが縁飾りのようにとまる優雅なアーチの橋は、歩行者と自転車専用の飛翔橋だ。
川に別れを告げて、公団の住宅地をたどってみる。そこからベルパークシティへ抜けるコースは、植え込みや池があって緑が多い絶好のお散歩道。大通りへ出て都島駅へ向かう道で、ふと目に飛び込んできたのは、ビルの屋上の巨大な「磯じまん」! 見るとここが本社らしい。わっ、びっくりしたぁ、と歩いていると、今度は大きなカブラが描かれたのれんを発見。「冨久屋」という、地元で老舗の和菓子屋さん。なぜ、カブラ?と訊ねると、このすぐ近くの毛馬で生まれた俳人・蕪村がカブラを好んだのだとか。蕪村にちなむカブラ型のもなかなど、地元をモチーフにした創作和菓子が並ぶ。「櫻の宮の櫻」という春らしいお菓子に惹かれ、今日のおみやに。その夕方、切り分けてフォークを入れると、栗ようかんにのった淡いピンクのそぼろが、静かにこぼれてお皿に桜が咲いた。
|